GeoBox G802 | G804 エッジブレンディングプロセッサー
- 4K/60P(4:4:4)入力対応
- 幾何学補正、エッジブレンディング対応
- ブラックレベル補正、RGB個別ガンマ調整、マスク機能搭載
- 入力映像の分割出力、オーバーラップ機能搭載
- 映像回転・反転表示、2画面同時表示対応
- リモコン、RS-232、USB、ネットワーク経由による外部制御
- 価格: オープン
製品概要
G802 | G804は、4K/60P入力に対応したエッジブレンディングプロセッサーです。
G802は2出力、G804は4出力モデルです。ハードウェアによるエッジブレンディング、幾何学補正を駆使し、あらゆるプロジェクターでシームレスなマルチプロジェクションを実現します。
製品ラインナップ
G802(2出力)
本機1台で2台のプロジェクターへ出力
G804(4出力)
本機1台で4台のプロジェクターへ出力。本機を複数台、またはG802を組み合わせて5台以上のマルチプロジェクションも可能
主な機能
入力画像の分割機能
本機に入力した映像を縦横最大15分割し、任意の部分を出力することができます。
オーバーラップの映像生成
複数のプロジェクターでマルチ画面を投写する場合は、重ね合わせ部分に入力した映像を生成できます。
エッジブレンディング
複数のプロジェクターが投写して重なるエリア(オーバーラップエリア)の光量を水平・垂直方向に調整し、継ぎ目のないマルチプロジェクションを実現します。
幾何学ひずみ補正
投写エリアに幾何学補正の起点となるポイントを表示させて制御し、フラットではないスクリーンへの投写を実現します。また、直線的に調整するリニアリティ補正にも対応します。
コーナー補正
コーナーのある壁面(90°コーナー、正面&床面などの2面)に対して、プロジェクター1台で投写を実現します。※コーナー補正が有効な場合は、幾何学補正(ポイント&リニアリティ補正値)は無効になります。
ブラックレベル補正
プロジェクターの光が重なり合うことで、僅かにブラックが薄くなるオーバーラップエリアの色に合うように、非オーバーラップエリアのブラックレベルを上げて調整します。。
RGB個別ガンマ補正
ブレンディングエリアのRGBガンマをR・G・B個別に補正することができます。
回転表示
出力先ごとにオリジナル映像の回転が可能
反転表示
出力先ごとにオリジナル映像の反転(左右、上下、左右+上下)表示が可能
入出力パターンのメモリー機能
最大5通りの入出力パターンを記憶し、それらパターンを呼出して表示が可能です。
多段接続
エッジブレンディングシリーズの多段接続による多面表示に対応します。
4K2K@60Hz / 8K1K@30Hz入力
4K2K/60Hz(3840×2160、4096×2160、3840×2400)や8K1K/30Hz(7680×1200、7680×1080)入力に対応
専用ソフトウェア GWarp3
専用アプリケーションソフト 「GWarp3」をインストールしたパソコンからUSBまたはネットワーク経由で、本機の各種設定、設定値の保存・呼出、リブート・IN/OUTのリアルタイムステータス監視、ファームウェアのアップデートを行うことができます。
※幾何学補正はGWarp3かリモコンのいずれかに操作方法を統一して設定して下さい。設定方法を混在させた場合、正しく幾何学補正のデータが保存されません。
1入力N出力の接続例
接続構成 (1入力N出力)
GeoBoxの入力映像の分割機能を使って、1つの入力ソースの映像を切り出しマルチスクリーンへ投写できます。
この時、各チャンネルに同じ映像ソースを入力する必要があるため、2出力以上の場合は別途映像分配器が必要です。但し、1系統のHDMI入力信号に限りHDMIループアウト端子と別チャンネルHDMI入力端子をHDMIケーブルで接続するだけで、マルチスクリーンへ投写できます。
※予め複数に分割されたコンテンツをそれぞれ入力し、重ね合わせてマルチ画面を作る場合は
N入力N出力対応の別モデル M800シリーズにてご検討ください。
クワッドビュープロセッサーとの組み合わせ例
2面マルチプロジェクション(横置き 水平2台)
クワッドビュープロセッサーのMUX-SH500446とエッジブレンディングプロセッサー(GeoBox G800、M800シリーズ)を組み合わせることで、多彩なレイアウトを駆使したマルチスクリーン表示システムを実現できます。
MUX-SH500446は、最大4つの入力ソースを1画面に合成し、1台のディスプレイ上に表示するマルチビュー機能を搭載したシームレススイッチャーです。4K/60P(4:4:4)入出力対応し、プリセット登録した単画面や画面合成のレイアウトの切り替えは黒画面を挟むことなくシームレスに行えます。
<用途例のシステム条件>
・スクリーンサイズ:水平4.8m、垂直1.5m
・プロジェクター出力解像度:1920×1200(2台)
・コンテンツの各解像度
A:3840×1200
B:1920×1200
C:1920×1200
D:1920×1080
スクリーンサイズの比率に合わせて、MUX-SH500446のレイアウト編集にてソースを配置します。
MUX-SH500446から3840×2160出力する画像をGeoBox G802で3840×1200のエリアを切り出し2台のプロジェクターに出力します。
ブレンディングエリアを気にすることなく、表示例2~4のようなレイアウトを設定しシームレスに切り替えできるメリットがあります。
表示例4のように16:9のコンテンツでも比率を保ったまま縦横をスケーリングし、スクリーンのセンターポジションに投写することが可能です。
製品仕様
型番 | G802/G804 |
入力端子 | HDMI2.0b ※1 2/4 DisplayPort1.2a 1/2 VGA 1/2 AC電源ジャック 1 |
出力端子 | HDMI1.4※2 2/4 HDMI2.0b(ループアウト)※3 1/2 DC電源ジャック 1/1 |
制御端子 | RS-232×1、3.5mm IR×1、RJ-45×1、USB-B x1 |
HDCP | 入力:HDCP 1.4/2.2 (HDMI)、HDCP1.3 (Display Port)、出力:HDCP1.4 |
動作環境温度/保管環境温度 | 0~45℃/-20~60℃ |
動作環境湿度/保管環境湿度 | 10~90%(結露なきこと) |
最大解像度/入力 | 4096×2160/60Hz, 7680×1200/30Hz(RGB 4:4:4)※4 |
最大解像度/出力 ※5 | 2048×1080/60Hz (15種類の表示解像度から選択可) |
入出力 遅延 | 2フレーム(60Hzの場合は、33.3ms) |
電源 | 入力:AC100V~240V |
最大消費電力 (DC出力非併用時) | (M802) AC110V、0.106A、11.7W AC240V、0.05A、11.9W (M804) AC110V、0.186A、20.5W AC240V、0.089A、21.4W |
最大消費電力 (DC出力併用時) | (M802) AC110V、0.215A、23.7W AC240V、0.10A、23.9W (M804) AC110V、0.295A、32.5W AC240V、0.139A、33.4W |
認証 | CE、FCC、RoHS |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥(突起物含まず) | (M801)440×44×161 (M802)440×58×162 |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥(突起物含む) | (M801)440×58×161 (M802)440×69×172 |
対応ラックマウントキット | (M801)G404ALL10010 (1U) (M802)G404802MS010 (2U) |
重量 | 2.10kg/2.46kg |
製品保証期間 | 2年 |
※2 HDMIやDisplayPort入力信号にエンベデッド(重畳)された音声は、HDMI出力端子ごとにエンベデッドされ出力します。
※3 HDMIループアウト端子は、HDMI端子に入力したソースをパススルー出力します。HDMI-1とHDMI-3入力端子のみ連動します。
※4 7680×1200/30Hz出力可能な機器が必要です。カスタム解像度入力 設定ガイド(PDF)
※5 1920×1080/50Hz出力する場合は、入力も50Hz信号に設定してください。
対応解像度
主な入力解像度 | リフレッシュレート |
---|---|
4096×2160 ※ | 24Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz |
3840×2400 | 30Hz/60Hz |
3840×2160 | 24Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz |
1920x1080p | 24Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz |
1920x1080i | 50Hz/60Hz |
1280x720p | 50Hz/60Hz |
1920×1200、1600×1200、1400×1050、1360×768、1280×1024、1280×800、1280×768、1280×720、1024×768 | 60Hz |
出力解像度 | リフレッシュレート |
---|---|
2048×1080 | 60Hz |
1920×1200 | 30Hz/60Hz |
1920x1080p | 24Hz/30Hz/50Hz/60Hz |
1360×768 | 60Hz |
1280×1024 | 60Hz |
1280×800 | 60Hz/120Hz |
1280×720 | 60Hz/120Hz |
1024×768 | 60Hz/120Hz |
製品画像
フロントパネル(画像上 G802 | 画像下 G804)
① | 電源オン/オフ スイッチ | 電源をオフにすると、その時点の設定を記憶します。電源をオンにすると、電源をオフにした際に記憶した設定で表示します。 |
② | Power LED | 電源が入ると点灯します。 |
③ | Input LED | 入力された信号を検知した時に点灯します。 |
④ | IR | リモコンの受光部です。 |
⑤ | Output LED | CH1~CH4の出力端子に接続する表示機器との接続確立時に点灯します。 |
リアパネル(画像上 G802 | 画像下 G804)
① | SPDIF-A | SPDIF-B出力端子 | 音響機器と接続します。 |
② | CH2 | CH4 HDMI出力端子 | 表示機器と接続します。 |
③ | HDMI LOOP OUT端子 | ④のHDMI入力端子に入力したHDMI信号をパススルー出力します。3画面以上のマルチ画面構成する場合などに使用します。 |
④ | HDMI-1 | HDMI-3入力端子 | HDMIソース機器を接続します。 |
⑤ | HDMI-2 | HDMI-4入力端子 | HDMIソース機器を接続します。③のHDMI LOOP OUT端子とは連動しません。 |
⑥ | DP-1 | DP-2入力端子 | DisplayPortソース機器を接続します。 |
⑦ | VGA-1 | VGA-2入力端子 | VGAソース機器を接続します。 |
⑧ | CH2 | CH4 HDMI出力端子 | 表示機器と接続します。 |
⑨ | DCジャック | 12V,1Aを出力します。 |
⑩ | IR Ext | リモコン受信部を外部に延長します。 |
⑪ | RS-232端子 | RS-232コマンドを入出力します。 |
⑫ | Ethernex端子 | 専用アプリケーションソフトGWarp3をインストールしたPCとネットワーク接続します。 |
⑬ | USB端子 | 専用アプリケーションソフトGWarp3をインストールしたPCとUSB接続します。 |
⑭ | Resetボタン | 5秒間長押しすると設定情報を含め全て初期化します。 |
⑮ | 電源コネクター | 付属の電源コードを接続します。 |
オプション
製品名
GeoBoxラックマウントキット
(型番:G404ALL10010)
製品概要
1Uスペースにラックマウントできます。
適合機種:G802
製品名
GeoBoxラックマウントキット
(型番:G404802MS010)
製品概要
2Uスペースにラックマウントできます。
適合機種:G804
製品名
4KフルペックHDMIケーブル
(型番:HAM/PE003M)
製品概要
ループ端子接続に推奨HDMIケーブルです。
長さ:0.3m
外径:8mm
カラー:チャコールグレー
製品名
4K プレミアムHDMIケーブル
(型番:PHAM/PE0*M)
※ *は長さ(例 1mの場合、HAM/PE01M)
製品概要
4K/60P入力時、推奨HDMIケーブルです。
長さ:1m/2m/3m
外径:6mm(1m/2m)、7.3mm(3m)
カラー:ブラック
製品名
HDMI延長器
(型番: MUX-EH500451)
製品概要
1本のLANケーブルHDMI、リモコン信号を最長70m延長
製品名
4K/60P対応HDMIオーディオ分離器
(型番:MUX-CH500436)
製品概要
入力した4K/60P迄のHDMI信号にエンベデッド(重畳)された音声をデジタル・アナログ音声に分離(デエンベッド)出力可能。