VNS GeoBox

GeoBox M801 | M802 | M803 | M804 エッジブレンディングプロセッサー

GeoBox M801 | M802 | M803 | M804 エッジブレンディングプロセッサー
  • 4K/60P(4:4:4)入力対応、N入力N出力モデル
  • 幾何学補正、エッジブレンディング機能搭載
  • ブラックレベル補正、RGB個別ガンマ調整、マスク機能搭載
  • 入力映像の分割出力、オーバーラップ機能搭載
  • 映像回転・反転表示
  • リモコン、RS-232、USB、ネットワーク経由による外部制御
  • HDCP2.2/HDCP1.4対応
  • 価格: オープン
RoHS

製品概要

M800シリーズは、4K/60P入力に対応したエッジブレンディングプロセッサーです。

M801(1出力)、M802(2出力)、M803(3出力)、M804(4出力)の4モデルをラインナップ。ハードウェアによるエッジブレンディング、幾何学補正を駆使し、あらゆるプロジェクターでシームレスなマルチプロジェクションを実現します。

4K/60P入力に対応したエッジブレンディングプロセッサー

製品ラインナップ

M801(1出力)

M801(1出力)

本機1台で1台のプロジェクターへ出力。本機を複数台、またはM800シリーズ(M802、M803、M804)を組み合わせてマルチプロジェクションが可能

M802(2出力)

M802(2出力)

本機1台で2台のプロジェクターへ出力

M803(3出力)

M803(3出力)

本機1台で3台のプロジェクターへ出力

M804(4出力)

M804(4出力)

本機1台で4台のプロジェクターへ出力。本機を複数台、またはM800シリーズ(M801、M802、M803)を組み合わせて5台以上のマルチプロジェクションも可能

主な機能

入力画像の分割機能

入力画像の分割機能

本機に入力した映像を縦横最大15分割し、任意の部分を出力することができます。

オーバーラップの映像生成

オーバーラップの映像生成

複数のプロジェクターでマルチ画面を投写する場合は、重ね合わせ部分に入力した映像を生成できます。

エッジブレンディング

エッジブレンディング

複数のプロジェクターが投写して重なるエリア(オーバーラップエリア)の光量を水平・垂直方向に調整し、継ぎ目のないマルチプロジェクションを実現します。

オーバーラップの映像生成

幾何学ひずみ補正

投写エリアに幾何学補正の起点となるポイントを表示させて制御し、フラットではないスクリーンへの投写を実現します。また、直線的に調整するリニアリティ補正にも対応します。

コーナー補正

コーナー補正

コーナーのある壁面(90°コーナー、正面&床面などの2面)に対して、プロジェクター1台で投写を実現します。※コーナー補正が有効な場合は、幾何学補正(ポイント&リニアリティ補正値)は無効になります。

ブラックレベル補正

ブラックレベル補正

プロジェクターの光が重なり合うことで、僅かにブラックが薄くなるオーバーラップエリアの色に合うように、非オーバーラップエリアのブラックレベルを上げて調整します。。

RGB個別ガンマ補正

RGB個別ガンマ補正

ブレンディングエリアのRGBガンマをR・G・B個別に補正することができます。

回転表示

回転表示

出力先ごとにオリジナル映像の回転が可能

反転表示

反転表示

出力先ごとにオリジナル映像の反転(左右、上下、左右+上下)表示が可能

入出力パターンのメモリー機能

入出力パターンのメモリー機能

最大5通りの入出力パターンを記憶し、それらパターンを呼出して表示が可能です。

多段接続

多段接続

エッジブレンディングシリーズの多段接続による多面表示に対応します。

4K2K@60Hz / 8K1K@30Hz入力

4K2K@60Hz / 8K1K@30Hz入力

4K2K/60Hz(3840×2160、4096×2160、3840×2400)や8K1K/30Hz(7680×1200、7680×1080)入力に対応

PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー) 

PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー) 

任意の2系統入力の映像を重ねて表示できます。

※2系統のHDMIを親画面・子画面の組合せとして選択することはできません。

POP(ピクチャー・アウトサイド・ピクチャー)

POP(ピクチャー・アウトサイド・ピクチャー)

任意の2系統入力の映像を上下または左右に並べて表示できます。

※2系統のHDMIを親画面・子画面の組合せとして選択することはできません。

専用ソフトウェア GWarp3 

専用ソフトウェア GWarp3

専用アプリケーションソフト 「GWarp3」をインストールしたパソコンからUSBまたはネットワーク経由で、本機の各種設定、設定値の保存・呼出、リブート・IN/OUTのリアルタイムステータス監視、ファームウェアのアップデートを行うことができます。

※幾何学補正はGWarp3かリモコンのいずれかに操作方法を統一して設定して下さい。設定方法を混在させた場合、正しく幾何学補正のデータが保存されません。

N入力N出力の接続例

接続構成パターン2(1入力N出力)

GeoBoxの入力映像の分割機能を使って、1つの入力ソースの映像を切り出してマルチスクリーンへ投写できます。この時、各チャンネルに同じ映像ソースを入力する必要があるため、別途映像分配器が必要です。但し、1系統のHDMI入力信号に限りHDMIループアウト端子と別チャンネルHDMI入力端子をHDMIケーブルで接続するだけで、マルチスクリーンへ投写できます。

このケースでは、本機でオーバーラップエリアを生成することが可能です。

▼M801 (1出力モデル) の場合 ※2台使用

M801 (1出力モデル) の場合 ※2台使用

▼M802(2出力モデル)の場合

M802(2出力モデル)の場合

▼M803(3出力モデル)の場合

M803(3出力モデル)の場合

▼M804(4出力モデル)の場合

M804(4出力モデル)の場合

1入力N出力の接続例

接続構成パターン2(1入力N出力)

GeoBoxの入力映像の分割機能を使って、1つの入力ソースの映像を切り出してマルチスクリーンへ投写できます。この時、各チャンネルに同じ映像ソースを入力する必要があるため、別途映像分配器が必要です。但し、1系統のHDMI入力信号に限りHDMIループアウト端子と別チャンネルHDMI入力端子をHDMIケーブルで接続するだけで、マルチスクリーンへ投写できます。

このケースでは、本機でオーバーラップエリアを生成することが可能です。

▼M801 (1出力モデル) の場合 ※2台使用

M801 (1出力モデル) の場合 ※2台使用

▼M802(2出力モデル)の場合

M802(2出力モデル)の場合

▼M803(3出力モデル)の場合

M803(3出力モデル)の場合

▼M804(4出力モデル)の場合

M804(4出力モデル)の場合

クワッドビュープロセッサーとの組み合わせ例

2面マルチプロジェクション(横置き 水平2台)

クワッドビュープロセッサーのMUX-SH500446とエッジブレンディングプロセッサー(GeoBox G800、M800シリーズ)を組み合わせることで、多彩なレイアウトを駆使したマルチスクリーン表示システムを実現できます。

MUX-SH500446は、最大4つの入力ソースを1画面に合成し、1台のディスプレイ上に表示するマルチビュー機能を搭載したシームレススイッチャーです。4K/60P(4:4:4)入出力対応し、プリセット登録した単画面や画面合成のレイアウトの切り替えは黒画面を挟むことなくシームレスに行えます。

<用途例のシステム条件>
・スクリーンサイズ:水平4.8m、垂直1.5m
・プロジェクター出力解像度:1920×1200(2台)
・コンテンツの各解像度
A:3840×1200
B:1920×1200
C:1920×1200
D:1920×1080

2面マルチプロジェクション(横置き 水平2台)

スクリーンサイズの比率に合わせて、MUX-SH500446のレイアウト編集にてソースを配置します。

MUX-SH500446から3840×2160出力する画像をGeoBox G802で3840×1200のエリアを切り出し2台のプロジェクターに出力します。

ブレンディングエリアを気にすることなく、表示例2~4のようなレイアウトを設定しシームレスに切り替えできるメリットがあります。

表示例4のように16:9のコンテンツでも比率を保ったまま縦横をスケーリングし、スクリーンのセンターポジションに投写することが可能です。

製品仕様

型番M801/M802/M803/M804
入力端子HDMI2.0b ※1 2/4/6/8
DisplayPort1.2a 1/2/3/4
VGA 1/2/3/4
電源ジャック 1/2/3/4
出力端子HDMI1.4 ※2 1/2/3/4
ループアウト HDMI2.0b ※3 1/2/3/4
制御端子RS-232×1、3.5mm IR×1、RJ-45×1、USB-B x1
HDCP入力:HDCP 1.4/2.2 (HDMI)、HDCP1.3 (Display Port)、出力:HDCP1.4
動作環境温度/保管環境温度0~45℃/-20~60℃
動作環境湿度/保管環境湿度10~90%(結露なきこと)
最大解像度/入力4096×2160/60Hz, 7680×1200/30Hz(RGB 4:4:4)※4
最大解像度/出力 ※52048×1080/60Hz (15種類の表示解像度から選択可)
入出力 遅延2フレーム(60Hzの場合、33.3ms)
電源アダプター最大消費電力入力:AC100V~240V  出力:DC12V、3.33A  40W
本体最大消費電力(M801)DC12V、0.7A 8.4W
(M802)DC12V、1.2A 14.4W
(M803)DC12V、1.8A 21.6W
(M804)DC12V、2.4A 28.8W
認証CE、FCC、RoHS
外形寸法(mm)
幅 x 高さ x 奥(突起物含まず)
(M801)303x44x164
(M802、M803、M804)440x58x190
外形寸法(mm)
幅 x 高さ x 奥(突起物含む)
(M801)303x55x175
(M802、M803、M804)440x69x201
対応ラックマウントキット(M801)G404300L0010(1U)
(M802、M803、M804)G404802MS010 (2U)
重量1.51kg/2.47kg/2.64kg/2.81kg
※1 全てのHDMIスイッチャーとの組み合わせを保証するものではありません。スイッチャーの入力ソースを切り替えたタイミングで、極稀に映像表示されないことがあります。
※2 HDMIやDisplayPort入力信号にエンベデッド(重畳)された音声は、HDMI出力端子ごとにエンベデッドされ出力します。
※3 HDMIループアウト端子は、HDMI端子に入力したソースをパススルー出力します。HDMIループアウト端子は、HDMI-1,3,5,7入力端子のみ連動します。
※4 7680×1200/30Hz出力可能な機器が必要です。カスタム解像度入力 設定ガイド(PDF)
※5 1920×1080/50Hz出力する場合は、入力も50Hz信号に設定してください。

対応解像度

主な入力解像度リフレッシュレート
4096×2160 ※24Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz
3840×240030Hz/60Hz
3840×216024Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz
1920x1080p24Hz/25Hz/30Hz/50Hz/60Hz
1920x1080i50Hz/60Hz
1280x720p50Hz/60Hz
1920×1200、1600×1200、1400×1050、1360×768、1280×1024、1280×800、1280×768、1280×720、1024×76860Hz
※ 4096x2160pの入力自体可能ですが、本機では同解像度のEDID設定をすることができません。
出力解像度リフレッシュレート
2048×108060Hz
1920×120030Hz/60Hz
1920x1080p24Hz/30Hz/50Hz/60Hz
1360×76860Hz
1280×102460Hz
1280×80060Hz/120Hz
1280×72060Hz/120Hz
1024×76860Hz/120Hz

製品画像

フロントパネル

フロントパネル
フロントパネル
電源オン/オフ スイッチ電源をオフにすると、その時点の設定を記憶します。電源をオンにすると、電源をオフにした際に記憶した設定で表示します。
Out ボタン出力解像度を選択します。
In ボタン各種入力信号を選択します。
Profile ボタンProfile(プリセット)を呼び出します。
Info ボタン入出力解像度、ファームウェアバージョンを確認できます。
IRリモコンの受光部
Menu/Exit ボタンOSD画面を表示・非表示
カーソルボタン各種設定の選択や決定ボタン
Warp / ALL ボタンWarpボタンを押すとOSD>Anyplace>3×3,5×3,9×5,Wallを表示。
ALLボタンを押すとCH1~CH4の出力端子を全て選択します。
Patternボタンテストパターンを表示。
Selectボタン CH1~CH4の出力端子を選択します。
Input/Output LEDInput LEDは、入力された信号を検知したときに点灯します。Output LEDは出力端子に接続する表示機器との接続確立時に点灯します。

リアパネル

リアパネル
リアパネル
リアパネル
リアパネル
HDMI-1~4出力端子表示機器と接続します。
HDMI LOOP OUT端子③のHDMI入力端子に入力したHDMI信号をパススルー出力します。1つの入力ソースを2画面以上のマルチ画面構成する場合などに使用します。
HDMI-1,3,5,7入力端子HDMIソース機器を接続します。
HDMI-2,4,6,8入力端子HDMIソース機器を接続します。②のHDMI LOOP OUT端子とは連動しません。
DP-1~4入力端子DisplayPortソース機器を接続します。②のHDMI LOOP OUT端子とは連動しません。
VGA-1~4入力端子VGAソース機器を接続します。②のHDMI LOOP OUT端子とは連動しません。
電源ジャック付属のACアダプターを接続します。
IR Extリモコン受信部を外部に延長します。
Ethernex端子専用アプリケーションソフトGWarp3をインストールしたPCとネットワーク接続します。
USB端子専用アプリケーションソフトGWarp3をインストールしたPCとUSB接続します。
RS-232端子RS-232コマンドを入出力します。
Resetボタン5秒間長押しすると設定情報を含め全て初期化します。

オプション

GeoBoxラックマウントキット

製品名

GeoBoxラックマウントキット
(型番:G404300L0010)

製品概要

1Uスペースにラックマウントできます。
適合機種:M801

GeoBoxラックマウントキット

製品名

GeoBoxラックマウントキット
(型番:G404802MS010)

製品概要

2Uスペースにラックマウントできます。
適合機種:M802、M803、M804

4K プレミアムHDMIケーブル

製品名

4K プレミアムHDMIケーブル
(型番:PHAM/PE0*M)

※ *は長さ(例 1mの場合、HAM/PE01M)

製品概要

4K/60P入力時、推奨HDMIケーブルです。
長さ:1m/2m/3m
外径:6mm(1m/2m)、7.3mm(3m)
カラー:ブラック

HDMI延長器

製品名

HDMI延長器
(型番: MUX-EH500451)

製品概要

1本のLANケーブルHDMI、リモコン信号を最長70m延長

4K/60P対応HDMIオーディオ分離器

製品名

4K/60P対応HDMIオーディオ分離器
(型番:MUX-CH500436)

製品概要

入力した4K/60P迄のHDMI信号にエンベデッド(重畳)された音声をデジタル・アナログ音声に分離(デエンベッド)出力可能。